学校行事

OCGのカリキュラムには、様々な日本文化を学ぶ学校行事も含まれています。 教師達も積極的にそうした行事を授業に取り入れています。 教師達も積極的にそうした行事を授業に取り入れています。生徒達は、実際には体験できない日本文化に触れながら、それを通して日本語も学んでいきます。 最も大事な事は、生徒達がこうした行事を、その時に出される美味しい食べ物を含めて、本当に楽しんでいるという事です。

1. 始業式とサマープログラム

OCGは7月半ばに新学期が始まります。 毎年、教師達はサマーカリキュラムの文化テーマを一つ選びます。そして、それが夏最後に開催される「夏祭り」の基となります。 日本各地で異なる七夕祭りをテーマにした年もありましたし、日本とアメリカでの学校生活の違いをテーマにした年もありました。

先生達は、これらのトピックスを使って、ボキャブラリー、漢字、文章構成を教えます。

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2. 夏祭り

OCGでは、夏の最後に、サマープログラムのテーマに沿った楽しい行事が行われます。 行事をすることで、日本文化と日本語を同時に学んでいきます。 夏祭りでは、生徒達は日本文化に触れ、日本の味を経験できます。普通、他ではできない貴重な体験です。

毎年、生徒達に新たな試みのアクティビティーや食べ物を提供しています。 夏祭りでは、まずみんなで盆踊りを習い、 折り紙や団扇作り、伝統的工芸である組み紐などの工作をします。 スイカ割り、お手玉投げ、ヨーヨー釣りなどのゲームもあります。

OCGの行事では、いつも伝統的な日本食を提供します。 特に、夏祭りでは、屋台の食べ物である、焼きそば、お好み焼き、たこ焼き、カキ氷を出します。 流しそうめんをして、生徒達が箸を使って、竹樋から流れてくるそうめんを取って食べたりします。

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3. 運動会・新入生歓迎会

秋になると、日本では全国的に運動会が催されます。 OCGでも、規模は小さいですが、10月初旬に運動会を開き、運動会とはどういうものかを生徒達に経験してもらいます。

運動会では、低学年から中高生の生徒達を均等に4チームに分けます。 お互いに応援することで、生徒達はチーム精神や友情を育てていきます。

毎年、まずは玉入れから始まります。 二人三脚競争や、卵や風船運び競争、ドーナッツ食い競争などをします。 綱引きをして、最後に4チーム全員参加のリレーで幕を閉めます。 もちろん、先生や父兄も綱引きなどの競技に参加します。

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Harvest Festival booth

4. 収穫祭とお菓子屋敷(隔年)

10月下旬か11月に行われる行事では、独自の教育実践で生徒達に日本語を教えています。 隔年毎に、秋に関連した品物を売る「収穫祭」と、寄付されたお菓子を売る「お菓子屋敷」を開催しています。

どちらの行事でも、高学年の生徒達はチームを形成し、様々な「お店」を運営していきます。 収穫祭では、パン屋、花屋、八百屋、工芸品屋などのお店を開きました。 昨年、高校生達は、芋屋敷というレストランを運営しました。 お菓子屋敷では、生徒達がハロウィーン用のお菓子を並べて販売します。 どちらの行事でも、生徒達も父兄も商品を買うのを楽しんでいます。 (売上金はOCG生徒会に入金されます)

この二つの行事は、実践的な教育を強調したOCGの革新的なカリキュラムの模範となっています。 お店を運営することによって、生徒達は、売る商品、値段の設定、お店の宣伝、利益について一緒に考え計画していきます。 こうした過程を通して、生徒達は楽しく実践的な方法で日本語を学んでいきます。 具体的で面白いアクティビティーをしながら言語を学ぶことで生徒達の記憶に残りやすい教育となっていると思います。

Holiday performance

5. 学習発表会

秋学期の集大成として、その年最後の授業日に学習発表会を開催します。 各クラスで、それまでに学習した成果を研究発表、劇、歌、自己紹介などの形式にして披露します。 先生も生徒も、みんなが喜んでくれる様な興味深い発表を作り上げようと毎年多大な努力を惜しみません。

発表会の後は、サンタクロースの訪問があり、ピザパーティーもします。 楽しい一年の締めくくりとなります。

通年、この行事の後に、父兄の忘年会も行われています。

Mochi making

6. 餅つき

毎年一月には、日本の伝統行事である餅つきが行われます。 生徒達は、実際に杵を持って、臼に餅をつくという貴重な体験をします。 餅つきで汗を流した後、黄な粉、海苔や醤油をつけてお餅を食べます。

こうした文化的行事を通して、先生達は生徒達に餅つきに関連した言語的学習を施します。 例えば、高学年のクラスでは、地方によって異なるお雑煮の調理法や盛り付け方を比較し勉強した年もありました。

餅つきをした後、別の文化的行事もします。 太鼓、空手、お習字のデモンストレーションが過去に行われました。

Participant in Speech Contest

7. お話会(スピーチ・コンテスト)

春に全校生徒によるスピーチ・コンテストが行われます。 生徒達は、自分の言葉で文章を書き上げてから、先生と一緒にスピーチ用に仕上げていきます。 (2013年-2014年度からはスピーチ・コンテストは隔年となります。)

生徒達は、審査員、先生、他の生徒達の前で、ステージに立ってスピーチをします。 この行事を通して、生徒達は、自分の意見を日本語で述べることや、言語能力の披露、演説法を学びます。

各クラスの優秀者には、トロフィーが授与されます。

Hinamatsuri display

8. その他の文化的行事

節分・豆まき 日本では、節分は通常2月3日に行われます。 豆を鬼に投げることで邪気を追い払い無病息災を願う伝統行事です。

雛祭り 3月3日は雛祭りで、お雛様を飾ってお祝いします。 OCGには、幸運にも段飾りのお雛様セットがあるので、毎年それを飾り、 伝統的な日本食を食べお祝いします。

子供の日 5月5日は子供の日です。 OCGには、兜だけでなく、侍の甲冑もあるので、それらを飾ります。 柏餅などの伝統的なお菓子も頂きます。

同時に、文化的行事として、 近所の空手教室によるデモや、琴演奏なども催されました。

OCG students at LA Zoo

9. 遠足と特別行事

OCGでは、定期的に特別行事を開催しています。 2013年からは、二年に一度遠足を実施しています。 収穫祭イベントの収益が遠足の費用に充てられ、 生徒はイベントを楽しみながら、団結力を同時に育みます。

過去の遠足先:

  • 2019年:ロサンゼルス動物園
  • 2017年:ロングビーチ水族館
  • 2015年:カリフォルニアサイエンスセンター
  • 2013年:グリフィス天文台

2013年には、アラスカの小さな町ビーバーで日本語を勉強している学生グループの訪問を受けました。 私たちは、 日本文化のプレゼンテーションを行い、バルボアビーチのツアーにも一緒に参加しました。

2015年には、OCGは学園創立40周年を迎え、完全独立後5年目を迎えました。 式典では、OCGの卒業生、過去のコミュニティーメンバーが在校生、現コミュニティーメンバーと交流を深め、楽しい午後を過ごしました。